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2023.5/4~6 三人展作品 < repeat 繰り返す>

repeat / 繰り返す 

 

人間が繰り返すことに、同じものはない。

昨日できたことができない

みんなと同じものができない

無限の可能性に心が折れそうになる。

同じ物を作りたくて、人間は機械を作った。

人間の作り出した機械は、同じ物をたくさん作る。

繰り返し、繰り返し・・・

 

人間は一息一息で変化を続けている。

さっきより速く走れた

みんなと違うものができた

世界にひとつだけの生命が生み出した

可能性という希望は無限の宇宙

たった一つの人生なのに日常を繰り返していると

うっかり見失う時がある

 

「自分はこのままでいいのか?・・でもどうせ何も変えられない」

 

大丈夫、それでも変わっていく。

一瞬一瞬、進んでいる。

今ここにいる自分は、もうさっきの自分ではない。

心配しなくていい、自分はいつも自分と居る。

繰り返す数だけの可能性と一緒に。

 

繰り返す

明日の自分は

同じじゃない。

 

僕らは、明日、どんな世界を作るのだろうか?

 

 

まはる

 


 木板 

約470×700×50(mm)
©️2023まはる

 

販売価格(税込) 88,000 ≦ 165,000 yen


~ story ~

この木板には、当初2005年〜2006年に書いた詩「No boder ~線を越えて~」が描かれていた。誤字をしたわけでもなかったが、どこかしっくりいかず放置に近い保管状態に入る。

 

この木板に描く予定だった詩「No boder ~線を越えて~」は別の木板に描いて2006年〜の個展で発表(ページ下部に掲載)

 

約17年の時を経て、この度の K II-HINTSの三人展 !!!espressivo!!! で、生まれ変わった木板の生命を発表できることになった。

 

新しい作品が生まれる可能性を信じて、何度も土台(下地)を創る(塗る)を繰り返した。

 

土台となっていた作品と共に生きるように、塗り潰してしまわない精神で下地を塗った。

 

音楽用語をテーマにしている三人展の最初に創った作品、繰り返す「repeat」。

最後の最後に塗った下地の黒

もう一回塗ることにした黒

胡粉の上に黒を塗ったけど…

胡粉のジェッソ

次に、黒のジェッソ

まず最初に墨を二度塗り

ずっとこのままだったから、生まれ変わらせたくて。
預かった生命だから。



No boder~線を越えて~  の完成作品

 

ヒノキ板 
約 × × (mm)
©️2006まはる